本記事でわかること
Over view
- Hubbleのアカウント管理の煩雑さを解決するベストプラクティス
- HubbleにおけるSAML認証、プロビジョニング機能の概要
みなさん、こんにちは!
本記事では、高いセキュリティ環境下でHubbleを使う方法やアカウント管理に悩まれている方の解決策をご紹介します。
本記事が参考になる方
法務または情報システム・情報セキュリティチームの皆様で、高いセキュリティ環境下でのHubbleの利用・アカウント管理に悩まれている方
セキュリティ上、安心してHubbleを使いたい:SAML(サムル)認証機能
こんなお悩みありませんか?
社内の情報セキュリティの要件に適合した形でHubbleを運用したい
例えば、社内で利用している認証基盤の役割を担う「IdP(※)」がある場合で、情報セキュリティの観点から当該IdPに存在するアカウントを通してのみHubbleにログインすることを、会社として必須としているケースが考えられます。
(※)当該ユーザーが正当に権限を持つことを認証するシステム。Microsoft Azure Active Directory(Azure AD)、Google Workspace(旧G Suite)、OktaなどIdPとして機能するものは様々ある。
サービスごとに異なるパスワードを管理させるのが不安
社内で利用するサービスは様々あるかと思いますが、セキュリティの観点から、そのそれぞれで異なるパスワードを設定する必要があり、それを覚えておく必要があります。これらはいずれも煩雑なため、同一でかつ簡易なパスワードの設定をしてしまう従業員が出てしまう懸念が考えられます。
解決方法:SAML認証機能
このような場合、SAML認証機能を用いることで解決できます!
この機能を用いることで、自社で利用しているMicrosoft365やGoogle WorkspaceといったIdPを経由することでのみ、Hubbleにアクセスすることができるようになります。このため、自社のセキュリティルール上、自社のIdPを経由したSSO(シングルサインオン)が必須の要件となっている場合にも、Hubbleをご利用いただくことが可能です。
加えて、SAML認証を用いることで、ログイン時に上記のようなIdPのログイン情報のみが必要となるため、複数のパスワードを設定せずとも、簡易かつ安全なHubbleのご利用が全社的に可能になります。
現在公式に対応しているIdpは、こちらからご覧ください。
OAuthとSAMLの違い
よくSAML認証に対して、OAuth(オーオース)認証が引き合いに出されることがあります。情報システムに関する業務を行っている方でない限り、よくわからない言葉でもあると思います。
ここでは、簡単に両者の違いについて解説します。
①SAMLとは
Security Assertion Markup Languageの略称です。これは、「認証」のシステムであり、「その人が誰であるか」を特定することにより、社内のツールへのアクセスを可能とするものです。いわば、部屋に入る際に、鍵を持っているだけでなく、身分証明書の提示も求められるといったイメージです。
SAMLでは、こういった仕組みから、第三者がネットワークを介して不正にアクセスする恐れを低減する点で(後述するOAuthよりも)高いセキュリティを提供します。
②OAuthとは
Open Authorizationの略称です。これは、「認可」のシステムであり、その人が認証基盤から、当該アプリケーションにアクセスする許可がある場合に、社内のツールにアクセスすることを可能にするものです。SAMLと比較すると、部屋に入るためには鍵だけがあればよく、身分証明書は求められないといったイメージです。
入退社、人事異動や組織変更による管理工数を低減したい:プロビジョニング機能
こんなお悩みありませんか?
新しく入社があったり、人事異動や組織変更の都度、Hubbleのアクセス権限などを整理するのが大変。
入退社、人事異動や組織変更が起きると、それに伴い各従業員の自社の人事マスター上での所属部門や権限の追加・変更が必要となるのはもちろん、これを参照しつつ、Hubbleのような個別のシステム上でもそれぞれで所属部門(グループ)と権限の付け替えの手間がかかり、煩わしい思いをされていませんか?
解決方法:プロビジョニング機能
このような場合は、(グループ)プロビジョニング機能を用いることで、解決できます!
この機能を用いることで、IdP上での変更を直接Hubbleに反映させることができるため、組織変更等があった場合でも、Hubbleのユーザーや、グループの情報を追加・編集する必要がなくなります(図1下段参照)。

最後に
最後までご覧いただきありがとうございます!
一見、”SAML”や”OAuth”、”プロビジョニング”など、システム周りの言葉を耳にしてイメージが湧かないこともあるかもしれません。しかしながら、外部サービスの利用にあたっては、社内外からの自社情報へのアクセス管理には、当然法的なリスクも存在します。
Hubbleでは、皆様に安心いただけるような認証システムを提供するとともに、その導入等においても必要なサポート致しますので、ご気軽にご相談ください。
関連ページ
・【管理者・オーナー向け】Microsoft Entra ID(旧 Azure AD)SCIMプロビジョニングを設定する方法(公式アプリを使わない)