リーガルテックと法律事務所の未来。テクノロジーがもたらす弁護士の価値の変化。

東京国際法律事務所
代表パートナー弁護士 山田 広毅 様

東京国際法律事務所(https://www.tkilaw.com/)は、四大法律事務所(※)にて執務経験を有する弁護士らによって設立された新進気鋭の国際法律事務所だ。法律事務所としてはHubbleを初めて導入していただいた事務所でもある。代表パートナーの一人は森・濱田松本法律事務所出身の山田広毅弁護士。今回は、山田弁護士にHubbleの使い心地に留まらず、東京国際法律事務所の理念や、リーガルテックと法律事務所の未来について伺った。

※国内最大規模の大手事務所の総称。森・濱田松本法律事務所、西村あさひ法律事務所、アンダーソン・毛利・友常法律事務所、長島・大野・常松法律事務所を指す。

 

Hubbleを導入していただいた理由を教えてください。

 

山田

法律事務所の場合、ナレッジマネジメントが非常に重要であると考えているからです。特に、契約書はナレッジの根源ですから、その作成・管理・共有の重要性は高いです。以前の事務所で、自前のオンプレミスなシステム作りに挑んだことがあるのですが、それを今の事務所で再現するのはリソース的な無駄が大きいです。どうしようかなと思っていたところ、丁度求めていた世界観を体現しようとしているHubbleさんに出会い、「これは!」とピンときたという次第です。

 

法律事務所でもそういったシステムの重要性は高いですよね。

 

山田

そうですね。一方で、ナレッジマネジメントのためだけにかかる工数が多すぎては意味がありません。あくまで、日々の業務に役立ち、その結果として自然とナレッジマネジメントができていくという形であることが大前提です。

 

東京国際法律事務所は、経験豊富なロイヤーが集まった事務所だからこそ、そのナレッジを若手弁護士へ共有するという観点でも、ナレッジマネジメントは重要だと思います。

 

山田

今のメンバーの持つ経験ノウハウを暗黙知ではなくしっかりと可視化することが非常に重要だと思っています。これから参加してくれる若手弁護士のジャンプアップのためにもナレッジマネジメントを積極的に行っていきたいです。

 

東京国際法律事務所は、「チームの力を信じること」をバリューとして掲げられています。このバリューを重視されているのはなぜでしょうか。

 

山田

今までは、個々のスター弁護士が案件をとってきて、若手弁護士がそこで発生する単純かつ大量のタスクをこなすというモデルが法律事務所の主流でした。しかし、今後タスク処理がリーガルテックをはじめとするテクノロジーにリプレイスされれば、重要になるのは若手弁護士であってもどれだけ実質的に案件に貢献できるか、どれだけ知恵を提供できるかという点になると思います。その際、各々の弁護士がチームの一員として貢献しているという実感を得られることがモチベーションの上昇につながり、良質な知恵の提供が可能になると思います。 我々はクロスボーダー法務の領域で本気で日本一を目指していますが、そのためには最強のメンバーによる強いチームを作ることが必須だと思っています。

法律事務所がHubbleを導入するメリットについてはどうお考えでしょうか。

 

山田

最も大きなメリットはやはりナレッジの共有です。リーガルドキュメントの作成には、何らかのひな形や過去の事例といった「ベース」を基準とすることが不可欠です。この「ベース」を一元的に管理することでアクセスが容易になれば業務の効率化につながります。

また、差分管理により、様々なバージョンの比較が手軽にできることもメリットです。クロスボーダー案件では大量の英文契約書を効率的かつ効果的にレビューしていく必要があります。その際にはバージョン同士の差分をチェックすることが多いので役立っています。

 

ありがとうございます。最後に、リーガルテックと法律事務所の今後について、山田先生のお考えを教えてください。

 

山田

まず、案件に伴って発生する単純かつ大量のタスク処理をテクノロジーがリプレイスするというのが基本的な見通しだと思います。例えば、単純なデューデリジェンスのドキュメントチェックであれば、確実に自動化されるでしょう。これにより、弁護士は問題解決やソリューションの提案といった付加価値の提供に時間を使うことができるようになると思います。
法律事務所の経営者としても、今後生き残っていく上でリーガルテックを使いこなすことは非常に重要になると思います。

 

 

株式会社Hubbleとしても、法律事務所の皆様が本来の業務に専念できるよう、より質の高いプロダクトの開発に注力していきます。本日はありがとうございました。

 

 

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