【2023年版】現役法務パーソンが選ぶ、今年読んでよかった書籍8選

この記事でわかること
  • 今年登場頂いた法務パーソンの皆様が選ぶ、2023年読んでよかった書籍
目次

はじめに

みなさん、こんにちは。メリークリスマス(本記事公開時)!
2023年も残りあとわずかになりました。毎年聞いていますが、改めて、今年は皆様にとってどんな年だったでしょうか?

今年もLOLに登場頂いた現役法務パーソンの皆様に「今年読んでよかった書籍」をご紹介頂きました。1年の締めくくりに、また年始のゆったりとしたタイミングのお供に、余裕がある方は、是非書籍を手にとってみて頂けたらと思います。

【書籍①】『「不確実性」超入門』

基本情報

著者:田渕 直也
タイトル:『「不確実性」超入門
発行:2021年10月
出版:日本経済新聞出版
URL:https://bookplus.nikkei.com/atcl/catalog/2021/9784532240103/

紹介者のコメント


freee株式会社 CRO(Chief Risk-management Officer)橋本大

本書は、多くの法務パーソンの今年の一冊に加わるであろう渡部友一郎先生の『リーガルリスクマネジメントの教科書』と合わせて読んで頂きたい本です。”リスク”とは何か、そしてその向き合い方についてわかりやすく解説しています。リスクとは忌避すべきものではなく、適切に取っていくものであり、どのようなリスクをどれだけ取るべきかを決定することこそが意思決定であるというメッセージに、法務の仕事の本質、責任、その重要性を改めて強く認識させられました。

【書籍②】『男性中心企業の終焉』

基本情報

著者:浜田 敬子
タイトル:『男性中心企業の終焉
発行:2022年10月
出版:文春新書
URL:https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784166613830

紹介者のコメント


株式会社メルカリ リーガルチームマネージャー 末永 麻衣

タイトルに少しドキッとするかもしれませんが、今日本企業が直面している課題がわかりやすく解説されています。「女性管理職が少ないのは女性がそれを望まないから」といったようなよくある単純な思い込みに対して解を与えてくれる本。各社の取組みがとても具体的で、全てのジェンダーにとって働き方について考えるための参考になります。D&Iについて取組み始めた方はもちろんのこと、マネジメントや人事制度、経営に携わる方は特に必読だと思います。

【書籍③】『キャリアづくりの教科書』

基本情報

著者:徳谷 智史
タイトル:『キャリアづくりの教科書
発行:2023年6月
出版:NewsPicksパブリッシング
URL:https://publishing.newspicks.com/books/9784910063225

紹介者のコメント


READYFOR株式会社 CLO 草原敦夫

この本では、自らのキャリアを旅のように自律的に描き進む「キャリアジャーニー」の時代がやってくるとして、いま私たちがどのような時代を生きていて、自分自身にどのように向き合い、キャリアを選択していくべきかが、事例も交えながら解説されています。 組織運営上も、個人のキャリアへの向き合い方がこれまで以上に重要となっています。キャリアについて考えたい人のほか、マネジメントや組織運営に関わる人にもオススメです。

【書籍④】『予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』

基本情報

著者:ダン・アリエリー(熊谷 淳子 訳)
タイトル:『予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」
発行:2013年8月
出版:早川書房
URL:https://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/90391.html

紹介者のコメント


阿部・井窪・片山法律事務所パートナー弁護士 辛川力太

一見、理性的に行動しているようで、私たちの意思決定は非合理的な偏見や感情に大きく影響されています。本書はこのような人間の側面を行動経済学の視点から紹介するものです。「あー、わかる」となること請け合いですし、研究者や着眼点や、それを明らかにする(一見奇妙な)実験の数々などもとても面白いです。業務のうえでも、ステークホルダーの行動の理解や、より効果的なコミュニケーションのために重要な知見が得られるはずです。もしご興味があれば是非お手にとってみてください。

【書籍⑤】『良いFAQの書き方-ユーザーの「わからない」を解決するための文章術』

基本情報

著者:樋口 恵一郎
タイトル:『良いFAQの書き方-ユーザーの「わからない」を解決するための文章術
発行:2021年8月
出版:技術評論社
URL:https://gihyo.jp/book/2021/978-4-297-12257-7

紹介者のコメント


株式会社10X コーポレートアドミニストレーション部 疋田和大

本書はカスタマーサポートに貢献するFAQの書き方をベースに書かれたものですが、FAQの考え方や文章の書き方については、社内向けマニュアル・ガイドの作成などについても大いに参考になる内容となっています。正確性を求めてついつい長い文章を書いてしまったり、マニュアルを大量生産してしまったりなどの「よくある」けれども「作っている身としては気がつきにくい点」について的確なアドバイスをくれるので、定期的に読み返したくなる良書です。

【書籍⑥】『精神科医が教える ストレスフリー超大全 ―― 人生のあらゆる「悩み・不安・疲れ」をなくすためのリスト』

基本情報

著者:樺沢紫苑
タイトル:『精神科医が教える ストレスフリー超大全 ―― 人生のあらゆる「悩み・不安・疲れ」をなくすためのリスト
発行:2020年7月
出版:ダイヤモンド社
URL:https://www.diamond.co.jp/book/9784478107324.html

紹介者のコメント


ナイル株式会社 取締役 コーポレート本部 本部長 長澤斉

法務や管理部門の方は真面目で、悩み多き方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。日々の仕事でベストパフォーマンスを出すためにはストレスと上手に付き合うことが大切です。本書では各種ストレスを科学的、体系的に捉え、各自のストレス発散法を事前に準備しておくことで、ストレスフリーな方が一人でも増えて管理部門から事業成長を促せていけたら嬉しいです。本書は心の調子が悪くない時に読むのがおすすめだと思っていますが、困ったことがあった時に読み直したりしてご活用ください。

【書籍⑦】『ビジョナリーカンパニーZERO』

基本情報

著者:ジム・コリンズ、ビル・ラジアー 著、土方 奈美 訳
タイトル:『ビジョナリー・カンパニーZERO
発行:2021年8月
出版:日経BP
URL:https://bookplus.nikkei.com/atcl/catalog/21/S00320/

紹介者のコメント


GMOフィナンシャルゲート株式会社 コーポレートサポート本部 法務部 部長 西澤朋晃

「自分が考え抜いて辿り着いた結論や考え方が客観的にどうなのかを確認するため」に本を読むパターンが多いのですが、今年一番確認できた本です。法務部長になった際に上司の取締役からいただいて出会いました。自分のレベル・ステップにドンピシャではまりまして何度も味わって読んでいます。著名な本ですが、有益な情報を身に着けられるかどうかは、本の内容だけではなく受け手の感受性レベルも重要な要素なのだと再認識しました。

【書籍⑧】『攻めの法務 成長を叶える リーガルリスクマネジメントの教科書』

基本情報

著者:渡部友一郎著・原作、大舞キリコ作画、星井博文シナリオ BUSINESS LAWYERS編集協力
タイトル:『攻めの法務 成長を叶える リーガルリスクマネジメントの教科書
発行:2023年3月
出版:日本加除出版
URL:https://www.kajo.co.jp/c/book/07/0701/40940000001

紹介者のコメント


株式会社レアゾン・ホールディングス 法務部 部長 松村拓紀

リーガルリスクマネジメントの実践方法について、具体的事例を交えながらわかりやすくまとめていただいた書籍です。リーガルとして、単に「リスクがあります」と抽象的に伝えるのは簡単ですが、本書籍では、それでは事業にとっては成長を阻害する要因になりうること、また、リスクを適切に把握・評価して事業と伴走することの重要性を再認識することができます。また、本書籍は「マンガ」も交えて構成されているため、具体的なイメージを持ちやすく、法務に限らない層への研修教材としても最適だと感じます。

まとめ

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(本記事の掲載内容は、取材を実施した2023年12月時点のものです。)

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